危険予知活動(KY活動)とは

危険予知活動(KY活動)】とは、事業者の努力義務とされているもので日常業務に含まれる危険性を挙げ、それに対する改善策や注意するポイントを確認し未然に災害を防止しようとする活動です。

効果としては危険に対する感受性を鋭くし、業務での集中力を高めることが出来ます。また問題解決能力の向上にもつながります。作業中におきた発生災害事例の練習問題を出しますので、ぜひ職場の皆さんと危険予知問題に挑戦して、職場の安全対策にお役立て下さい。

また朝礼など、グループで危険予知活動を行う場合の進め方を掲載しておきますので、ぜひお試しください。

チームで進めよう!KYT4ラウンド法

KYT4ラウンド法】とは、厚生労働省推奨の危険予知手法です。イラストに描かれた「どんな危険がひそんでいるか」を話し合い、4つのラウンド(段階)を進めていきましょう。職場の皆様でご覧になり、ゼロ災害の実現を目指して下さい。

1.イラストに潜む想定できる事故をチーム全員で共有

2.重要な危険ポイントは〇、最重要は◎とアンダーライン

3.最重要と思われる危険ポイントへの対策を話し合う

4.対策をチームメンバーの合意で絞り込み行動目標に。

1.予想される災害は?

エンジンが掛かった状態で油圧ホースの交換作業

エンジンが掛かった状態で油圧ホースの交換作業を一人で行っています。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

修理中にチルトレバーに触れてしまい、ヘッドガードの柱とマストの間に挟まれました。

【災害発生を防止する例として】労働安全衛生規則 第151条の11

  1. 平坦な場所でエンジンを停止し、サイドブレーキを掛け、輪止めを掛けて行う。
  2. 事前にチルトシリンダー部に後傾防止のロックをかける。
  3. はさまれ、転落等、危険の恐れがある場所に乗って作業は行わない。必要であれば作業床を用意する。

ワンポイント
フォークリフトの死亡災害で一番多いのは「挟まれ・巻き込まれ」です。過去8年間の年平均では全体の32%も占めています。

2.予想される災害は?

フォークに載せたプラスチック製の箱の上で作業

作業者がシャッター上部(高さ約4m)で作業をするため、フォークに載せたプラスチック製の箱の上で作業を行っています。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

作業終了後、運転者がフォークを下げたところ、作業者がバランスを崩し、乗っていた箱とともに約1.7m下の床に墜落しました。

【災害発生を防止する例として】労働安全衛生規則 第151条の13 搭乗の制限

1.高所作業車や足場などの適切な機械・設備を使用する。

2.荷やパレットの上で作業をしない。

※ただし、パレットの上で作業をする場合は、フォークリフトの転倒の恐れがない場所で、パレット等の周囲に十分な高さの手すり、枠などを設ける。そしてパレット等をフォークに固定すること。または命綱を使用する等の措置を講ずる。

ワンポイント
「労働安全衛生規則第151条の13 搭乗の制限」が定められています。
フォークリフトの事故数 第2位は「
墜落・転落事故」です。過去8年間の年平均で、全体の20%、死亡者数10人となっています。

3.予想される災害は?

フレコンバッグ2袋を許容荷重1.2トンで釣り上げ

解体材の入ったフレコンバッグ2袋(合計1.23トン)を許容荷重1.2トンのフォークリフトで釣り上げ、ごみピットに投入しようとしています。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

フォークリフトが前方に傾き、運転者がフォークリフトとともに約8m下のごみピットに墜落してフォークリフトの下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】労働安全衛生規則 第151条の14

  1. フォークリフトは荷の運搬のみの使用とし、荷の投入作業には使用しない。
  2. フォークリフトでの荷の運搬は下記に留意する 
    ・許容荷重を遵守する
    ・荷の吊り作業を行う場合は専用アタッチメント(吊りフック等)を使用する
    ・運搬は荷を地上から20cmほどに保ち、急旋回、急ブレーキを行わない
    ・シートベルトを着用する

ワンポイント
「労働安全衛生規則第151条の14 主たる用途以外の使用の制限」が定められています。フォークリフトの死亡事故で、第2位は「墜落・転倒」です。路肩いっぱいの走行は転倒する恐れがありますので、安全な間隔を保ち、転落の危険がある箇所には転落防止用車止めを設置しましょう。

4.予想される災害は?

トラックの荷台からフォークリフトの運転席に乗り込み

フォークリフトの運転者がトラックの荷台上で原材料の積み荷下ろし作業を完了し、エンジンが掛かったフォークリフトの前面から運転席に乗り込もうとしていました。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

マストと本体の隙間から乗り移った際に、足がティルトレバーに当たってマストが後傾し、体が挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 離席する場合は必ずエンジンを停止させること。
  2. 横着行為をせず、一旦トラックの荷台から降りて、フォークリフトの左側から運転席に乗ること。

5.予想される災害は?

ベールクランプから中身を出すためコンテナを操作

ベールクランプを装着したフォークリフトで運転員が鉄製コンテナ(横1.9m×縦1.0m×高さ0.9m 内容物を含め重量約610kg)から中身を出すためにコンテナを傾けていました。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

突然ベールクランプからコンテナが外れ、コンテナが床に落下しました。
その際に近くで分別作業を行っていた作業員が倒れてきたコンテナの下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】労働安全衛生規則 第151条の9 立入禁止

  1. 用途外使用の禁止。積荷に見合ったアタッチメントを使用すること。
  2. 作業員の立ち入り禁止措置を講ずること。

     

ワンポイント
「労働安全衛生規則 151条の立入禁止」が定められています。事業者は荷の下に労働者を立ち入らせてはなりません。また労働安全衛生規則 151条の10 荷の積載」が定められています。荷を積載したときに荷重が偏り転倒等の災害が発生することがあります。荷を積載するときは偏荷重が生じないように積載するようにして下さい。

6.予想される災害は?

フォークの差し込みが浅かったので差し直し作業

フォークリフトの運転者は、仮置きされている廃棄物のプレス機械を移動させる作業をしていました。
フォーク(爪)の差し込みが浅かったので、台木の上にプレス機を一旦降ろし、差し直そうとしました。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

差し直そうとしたところ、プレス機械を突き倒してしまい、近くを通りかかった別の作業員がその下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 荷台に見合った台木等を予め用意すること
  2. 仮置き場所等の周辺の立ち入り禁止措置を講ずること
  3. 合図(誘導)者を配置すること

7.予想される災害は?

片方のフォークにフレコンバッグを吊り下げ走行

敷地内の作業道の舗装作業を行うため、フォークリフトの片方のフォークにセメント入りのフレコンバッグを吊り下げながら走行していました。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

作業道のくぼみに差し掛かった時にフォークリフトが横転し、運転者が運転席から投げ出されフォークリフトの下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フレコンバッグを吊り下げない(用途外使用禁止)
    フレコンバッグを運搬する場合は専門のアタッチメントを装着する。
  2. シートベルトを着用する。
  3. 走行時は前方を確認する。

専用のアタッチメントを必ず装着しましょう

8.予想される災害は?

搬送・分別作業中に作業者が通りかかる

リサイクル家電品の積置用ヤードにおいて荷降ろしされた家電品をフォークリフトにて搬送、及び分別作業をしていた所に隣接する駐車場に向かっていた作業者が通りかかりました。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

フォークリフトを後退させた際、通りかかった作業者にフォークリフトの左後輪が接触し作業者が巻き込まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フォークリフトの作業範囲に作業者を立ち入らせず、また後退する際は作業者がいないことを良く確かめること 

  2. 作業者は安全通路を歩行すること。

  3.  後退時ホーンを鳴らす事。また安全用ラインライト等を採用させることも効果的です

ワンポイント
当社では、安全用のブルーライト・ラインライト・矢印ライト、各種取り揃えております。

9.予想される災害は?

キースイッチをオンにしたままマストを点検

バッテリー式フォークリフトのメインスイッチ(キースイッチ)をオンにしたまま、マスト部の点検を行っていました。この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

作業中、身体がティルトレバーに触れたため、後傾したマストとヘッドガードの間に頭部を挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 調整や診断などやむを得ない場合を除き点検等を行う場合は、必ずメインスイッチ(キースイッチ)を切ること。

  2. 高い位置での作業では脚立等を使用し、車両には上がらないこと。

ワンポイント
フォークリフトの死亡災害で一番多いのは「挟まれ・巻き込まれ」です。過去8年間の年平均では、全体の32%も占めています。

10.予想される災害は?

マストを高くあげたまま走行

荷物を運搬後、空荷でフォークリフトのマストを高く上げた状態で走行していました。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

走行中、減速せずに急旋回を行ったため、フォークリフトが転倒し、投げ出された運転者がフォークリフトに頭部を挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フォークを高くした不安定な状態で走行しない。
    走行時はフォーク下面を床上15~20cm程度に保ちマストを後傾にする。

  2. 急旋回、急ブレーキ動作を行わない。旋回時じは減速して安全な速度で走行する。

  3. シートベルトを必ず装着する。

ワンポイント
令和元年に発生したフォークリフトの死亡災害で最も多いのは「墜落・転落」で、19名のうち9名、全体の47%を占めていました。

11.予想される災害は?

ピッキングトラックでパレット上での作業

オーダーピッキングトラック(運転者が荷台に乗り、昇降して荷役作業できるフォークリフト)に乗り、高さ2.43mのパレット上で荷役作業をしていました。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

荷役作業中、バランスを崩してパレット上から床面まで墜落しました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 車体をラックに対し横向きにして、運転台の手すり(安全ガード)内で荷物の荷役作業を行うこと。

  2. パレット上や棚上に乗り移らないこと。

  3. 運転台の手すり(安全ガード)は確実に下ろし、墜落制止用器具(安全帯)と保護帽も着用すること。

  4. やむを得ずパレット上で作業する場合は、オーダーピッキングトラックの転倒のおそれがないようにし、パレット等の周囲に十分な高さの手すり、もしくは枠等を設け、パレット等を固定または安全帯を使用する。

ワンポイント
令和元年に発生したフォークリフトの死亡災害で最も多いのは「墜落・転落」で、19名のうち9名、全体の47%を占めていました。

12.予想される災害は?

バックレストに引っかかった廃材を引き抜く作業

フォークリフトで運搬作業中、廃材のツルハシの金属部がバックレストの下部に引っかかっていることに気付いたため、フォークを上げてツルハシを引き抜こうとしていました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

ツルハシを引き抜いたところ、突然フォークが降下し、運転者の頭部がバックレスト部と地面に挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フォークを下降させてパレット(積み荷)を下ろして点検すること。
  2. フォークを上げた状態で、フォークの下には入らないこと。
  3. やむを得ずフォークを上げてその下で作業する場合は、パレット(積み荷)を下ろすとともに、下降防止措置(安全支柱・安全ブロック・ベルトスリング等)を確実に講ずること。

ワンポイント
「挟まれ・巻き込まれ」は、令和元年の最も多い事故「墜落・転落」「転倒」に続き、上位を占めています。

13.予想される災害は?

パレット運搬作業中、敷鉄板上を後進

フォークリフトでパレットの運搬作業中、敷鉄板上を後進していました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

左後輪が敷鉄板から脱輪し、フォークリフトが左側に傾きました。そのため放り出された運転者が転倒してきたフォークリフトと地面に挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. あらかじめ作業計画を定め、作業の指揮者の指示に従い作業を行うこと。
  2. フォークリフトが転倒しそうな路面になっていないか、進行方向を事前に確認する。
  3. 走行・荷役作業時はシートベルトを確実に使用すること。

ワンポイント
「挟まれ・巻き込まれ」は、令和元年の最も多い事故「墜落・転落」「転倒」に続き、上位を占めています。

14.予想される災害は?

パレット運搬作業中、敷鉄板上を後進

フォークリフトのフォーク(爪)に作業者を乗せて、高さ約3mの棚に置かれた荷(約5kg)を取ろうとしていました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

荷を取った瞬間バランスを崩し、フォーク(爪)から足を踏み外して、コンクリート床上に頭部より墜落しました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フォークリフトを作業者の昇降に使用しないこと。(用途外使用の禁止)
  2. オーダーピッキングトラック(運転者が荷台に乗り昇降して荷役作業できるフォークリフト)、高所作業車や足場などの適切な機械・設備を使用すること。
  3. 高所作業の場合は保護帽を着用し、墜落制止用用具(ハーネス型安全帯)を使用する。
  4. 高所での荷取り、荷置き作業の手順を整備し、作業者に周知する。

ワンポイント
令和元年に発生したフォークリフトの死亡災害で最も多いのは「墜落・転落」で、19名のうち9名、全体の47%を占めていました。

15.予想される災害は?

最大揚程に上げたまま斜面を後進

倉庫内に保管されていたロール状の敷科(しきわら)をフォークリフトでトラックに積み込もうと、資材掴み用アタッチメントを最大揚程に上げたまま斜面(匃配6度)を後進していました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

斜面を後進している時にフォークリフトが転倒し、運転者がヘッドガードの下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 作業前にあらかじめ、運行経路、荷の種類や形状、機械の負荷時の登坂降坂能力に適応する作業計画を立てること。
  2. フォークを高く上げたままでは走行しない。
    走行時はフォークを路面から15cmから20cmの位置まで上げ、マストを後傾させること。
  3. 走行・荷役作業時はシートベルトを確実に使用すること。
  4. 積載時の坂道での走行方法:登坂(上り)は前進、降坂(下り)は後進で走行すること。

ワンポイント
令和2年の死亡災害状況は33名で、前年より9名増えています。
「転倒」は5名で2位を占めており、1位の「挟まれ・巻き込まれ」の10名に続き、常に上位を占めています。

※古いタイプのフォークリフトで、シートベルトが付いていないものは大変危険です。当社では、シートベルト付きのオペレーターシートも扱いがございますので、ぜひチェックしてみて下さい。

16.予想される災害は?

フォークリフトを充電するためにプラグを接続

フォークリフトを充電するためプラグを接続しています。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?

【ポイント】

  • 素手で充電作業を行っている
  • 充電手順を誤って行っている
  • 水溜まりにフォークリフト側プラグが落ちている

災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

充電場所が水たまりであったため、素手で触った作業員が感電しました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 充電場所は雨などのかからない風通しの良い場所で行いましょう。
  2. 充電時および充電終了後のプラグの抜き差しは、濡れた手では絶対に行わないで下さい。
  3. 水に濡れいているプラグは水分を拭き取るか、ゴム手袋を着用しましょう。

ワンポイント
こちらの災害事例の内容とは違いますが、
令和2年の死亡災害状況は33名で、前年より9名増えています。
1位は「挟まれ・巻き込まれ」で10名、2位は「転倒」と「飛来・落下」がそれぞれ5名ずつでした。

17.予想される災害は?

トラック(ウイング車)荷台の左側後方に積み込み

フォークリフトを充電するためプラグを接続しています。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?

フォークリフトで、製品が積載されたパレット(約600kg)をトラック(ウイング車)荷台の左側後方に積み込んでいました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

突然、トラックが前進を始めたため、荷台後部(リヤドア部)と接触したフォークリフトが横転し、投げ出された運転者がフォークリフトの下敷きになりました。

【災害発生を防止する例として】

  1. フォークリフトを用いる場合、作業実施計画を作成し、作業指導者を定めて作業を実施する。また、他職との連絡調整を行い、関係労働者に周知させること。
  2. 荷役作業中は、トラックのエンジンを停止しサイドブレーキをかけ、車輪に車止め(逸走防止用)措置を施す。
  3. トラック運転手は、フォークリフトがトラックから離れたことを最終確認し出発する。
  4. フォークリフト運転手は、シートベルト、保護帽(ヘルメット)を必ず着用すること。

ワンポイント
令和2年の死亡災害状況は33名で、前年より9名増えています。
「転倒」は5名で2位を占めており、1位の「挟まれ・巻き込まれ」の10名に続き、常に上位を占めています。

18.予想される災害は?

リーチ式フォークリフトのフォークを上げて後進

フォークリフトを充電するためプラグを接続しています。
この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?

食肉工場の冷凍室内んて、パレット等の片付け作業中に、リーチ式フォークリフトのフォーク(爪)を上げた状態で後進していました。

この状態からどんな危険が予知されるでしょうか?
災害発生防止のポイントをいくつか考えてみてね。

こんな災害が発生しました!!

後進中リーチ式フォークリフトのマスト上部が、冷凍室の出入り口の上部に激突しました。その際、運転台から投げ出された運転者が、反動で横転してきたフォークリフトと床面に挟まれました。

【災害発生を防止する例として】

  1. 走行するときは、積荷を高く持ち上げない。
    (フォークを床面から15~20cmの高さになるようにする)
  2. 進行方向および周囲の安全を確認してから走行すること。
  3. リーチ式フォークリフトの運転手は、保護帽(ヘルメット)を必ず着用すること。

ワンポイント
令和2年の死亡災害状況は33名で、前年より9名増えています。
「激突」は1名で全体の3%ですが死亡災害が発生しています。

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