フォークリフトのエンジン始動のやり方について
(ガソリン・LPG・ディーゼル)

フォークリフトのエンジン始動のやり方
とエンジンがかからない時の解決法を覚えよう

フォークリフトのエンジン始動方法は、ガソリン車・LPG車・ディーゼル車でそれぞれ違います。
ここでは三菱製グリンディアを例にして、エンジン始動方法と始動困難な場合の解決法について説明します。

【目 次】

フォークリフトのエンジン始動のやり方(ガソリン車)

ガソリン車の始動時の注意事項

  • エンジンを止めたままで、キースイッチを【|(ON)】の位置にしておかないでください。バッテリ上がりやイグニッションコイル焼損の原因になります。
  • キースイッチを【START】の位置にして10秒以上回さないでください。バッテリ上がりの原因になります。
(1)

キースイッチを【START】の位置に回して、エンジンを始動します(一回に10秒以上行わない)。

(2)

エンジンが始動したら、キーから手を離します。

(3)

始動後は約5分間暖機運転をします。

 

始動に失敗したときは…

一度キースイッチを【◯(OFF)】の位置に戻してから、30秒くらい間をおいて再始動してください。

注記:エンジンが始動しない場合は、「エンジンが始動しない」を参照してください。

フォークリフトのエンジン始動のやり方(LPG車)

LPG車の始動時の注意事項

  • LPG燃料は可燃性なので、ケガや火災を招くおそれがあります。LPG燃料管や接続部を点検し、漏れがないか確認してください。
  • エンジンを止めたままで、キースイッチを【|(ON)】の位置にしておかないでください。バッテリ上がりの原因になります。
(1)

燃料バルブを左にゆっくり回して開けます。LPGゲージ(装備車)を注視します。

 

 

(2)

キースイッチを【START】の位置に回します。エンジンが始動したら、キーから手を離します。

(3)

エンジンが始動しない場合は、アクセルペダルを踏み込まないでください。キースイッチを【◯(OFF)】の位置に回し、手順2を繰り返します。

フォークリフトのエンジン始動のやり方(ディーゼル車)

ディーゼル車の始動時の注意事項

  • エンジンを止めたままで、キースイッチを【|(ON)】の位置にしておかないでください。バッテリ上がりの原因になります。
  • キースイッチを【START】の位置にして10秒間以上回さないでください。バッテリ上がりの原因になります。
(1)

キースイッチを【|(ON)】の位置に回して、グロープラグ表示灯が消えるまで待ちます。

 

 

(2)

キースイッチを【START】の位置に回して、エンジンを始動します(一回に10秒以上行わない)。

 

 

始動に失敗したときは

一度キースイッチを【◯(OFF)】の位置に戻してから、30秒くらい間をおいて再始動してください。

注記:エンジンが始動しない場合は、「エンジンが始動しない」を参照ください。

 

 

フォークリフトのエンジン始動が困難な場合の解決法

スターターモータは回転していますか?

はい

燃料計で、タンクに燃料があるか点検してください。燃料がない場合は、補給します。

いいえ

ヘッドランプが点灯しない、またはライトが暗い場合は、バッテリ上がりです。

アクセルペダルを使いすぎて燃料を吸い込みすぎたときは
(ガソリン車)

(1)

アクセルペダルをいっぱいに踏み込みます。

(2)

キースイッチを【START】の位置に回して始動させます。

 

注意

  • 始動を容易にするため、ヘッドランプはOFFにしてください。
  • けん引によるエンジン始動は、絶対におやめください。大怪我やフォークリフトの損傷につながるおそれがあります。

長期保管後のエンジン始動のとき(ガソリン車)

(1)

アクセルペダルを数回踏み込んで離します。

(2)

キーを【START】の位置に回します。

フォークリフトを長い間、使用しなかったとき(ディーゼル車)

燃料系統に空気が入り、始動しにくくなることがあります。

数回キーを【START】の位置に回しても始動できない時は、燃料系統のエア抜きが必要です。この場合は、購入先の販売会社かフォークリフト専門会社に連絡をして点検を受けて下さい。

エンジンがかかったら

警告灯が点灯した場合

フォークリフトを操作する前に問題を解決してください。

注意事項

  • エンジンの暖機運転は、天候に関係なく必ず行ってください。
  • エンジンが充分に暖まらないうちに発進すると、エンジン内部の潤滑不良や不完全燃焼を招き、エンジンの性能が低下するおそれがあります。

作業中は頻繁に警告灯とゲージを点検し、核装置が適切に作動しているか確認してください。

  1. 空荷の状態で約5分間、アイドリング運転してください。
  2. 暖機運転中に、各装置が適切に作動していることを確認してください。
  • 警告灯はすべて消灯していますか?
  • 排気音、排気色は正常ですか?
  • 振動に異常はありませんか?

フォークリフトを発進させる前の注意事項

フォークリフトを発進させる前の注意事項

絶対にマストの周囲に人を立ち入らせない!

マストを操作した時に、マストと車体に挟まれ、大怪我や死亡事故につながるおそれがあります。

その他の注意事項

1. 15〜20cm / 2. 後傾

エンジンを始動する前にオペレーターシートに正しく座り、以下を確認してください。

  • ホーンを鳴らし、フォークリフトの周りに人がいないことを確認。
  • 駐車ブレーキがかかっていること。
  • 前後進レバーが中立(N)の位置にあること。

 

  1. リフトレバーを引き、フォークを安全に走行できる高さ(路面から15〜20cm)まで上げます。
  2. ティルトレバーを引いて、マストをいっぱいまで後傾します。

相談できる業種・場所

ご自身でできるトラブルの解決は多岐に渡るので、限界な部分もあるかと思います。まずは購入先のフォークリフト販売店にご相談下さい。通常、所在地や連絡先は保証書の裏面に記載されています。
保証期間が過ぎてしまっている場合は、フォークリフト専門会社でしたら必ず資格を有する整備士が在籍しておりますので、点検に関することはプロに相談するのがベストです。

 

専門家に相談することがお勧めな理由

ご自身でのフォークリフト点検方法が合っているのか不安なお客様がいらっしゃいましたら「月例点検契約」をお勧めします。
当社では正しい知識と技術をもった専属の整備士が、毎月お客様のところに訪問させていただき、フォークリフトの点検をしますので安心です。点検チェックシートに点検内容を記入しますので、どこが悪いかひとめでわかります。毎月の点検することにより故障を少なくし、燃料費や修理費の節約をする事ができます。その結果、経費削減だけでなく安全で能率的な作業を行うことができます。

 

自社サポートサービスのご紹介

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(神奈川・東京・埼玉・その他一部地域に限ります)

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※ペーパードライバー講習に関しましては、出張は行っておりませんので当社までお越し頂き受講をお願いいたします。

 

こちらにフォークリフト学科試験問題と危険予知トレーニングの例を掲載していますので、職場の安全活動にぜひご利用下さい。朝礼の際に一日一問皆さんでやってみるだけでも、かなり効果があります。

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