バッテリーフォークリフトの充電のやり方や充電の種類について
 

バッテリーフォークリフトの充電のやり方や、充電の種類、電解液比重の見方について解説していきます。
ここでは三菱ロジスネクスト製の「プラッター80型」の例を取り上げて説明します。
プラッターとはリーチフォークリフト(立って乗るタイプ)の機種名です。プラッターの詳細と導入事例についてはこちらをご覧ください。こちら>>

充電の種類について

定置型充電器のマイコンチャージャについて

マイコンチャージャのボタンには、点滅ランプ(赤)・自動充電ボタン・均等充電ランプ(赤)・均等充電ボタン・停止ボタン・充電経過表示ランプ(赤)があります。
充電経過表示ランプは、充電の経過を知らせるランプで下から順番に点灯していき、満充電で全て点灯します。

充電の種類は自動充電・均等充電・補充電があります。

自動充電(日常の充電)

1日の作業が終了した後、バッテリーを回復させるための充電です。充電器がバッテリーの容量と電圧、交流の電源電圧に適合しているか確認して下さい。

  1. フォークリフトを換気の良い充電電源設置場所へ移動させます。
  2. フォーク(爪)を床面に接地させた後、キースイッチをOFFにします。
  3. バッテリクランプ(上下両方)をはずし、バッテリーカバーを開きます。(バッテリ横引き出し車のみ)
    ※バッテリが飛び出す恐れがありますので、ストッパは外さないで下さい。
  4. 必ず先に充電器の充電プラグをバッテリプラグに接続します。
    ※旧型充電器の充電プラグは接続できません。プラグの色が異なると互換性がありません。
  5. 次に電源プラグを電源に差し込みます。自動充電ランプ(赤)と均等充電ランプ(赤)が点灯します。
  6. 自動充電ランプ(赤)が連続点灯し、均等充電ランプ(赤)は消えます。
  7. 充電が完了すると充電経過ランプ(赤)がすべて点灯します。
  8. 充電完了後、停止ボタンを押します。
     

均等充電

自動充電だけを繰り返していると、バッテリーの各セルに多少の性能差が生じてきます。このとき過充電ぎみに充電して、各セルの性能を均等化させる充電です。

【手動均等充電】

均等充電は次のような場合に行います。

  • フォークリフトを毎日使用している時は2週間に1回行います。
  • 使用後すぐに充電せず放置していた場合
  • 過放電した場合

​【充電方法】

  1. 自動充電(日常の充電)と同じ要領で均等ボタンを押します。均等充電ランプ(赤)が点灯を続けます。
  2. 充電完了後にバッテリーの各セルの比重を計ります。

電解液比重の見方

電解液の比重は温度によって変化します。バッテリ温度(温度計)と比重(比重計)を読み取ります。読み取った数値を表の「電解液比重と温度補正換算表」により20度における比重地に換算します。
例えば、液温が5度で比重計が1.25の場合、20度における比重は1.24になります。

液温:5度、比重計:1.25 (換算)→20度における比重:1.24

20度換算での比重値が1.26~1.28であれば満充電です。
※20度換算で比重値が1.180以下の時は必ず均等充電をして下さい。

補充電

1回の充電で1日の作業を終えることができない場合や、途中で充電を中止した場合に、昼休憩中などの短時間で補充電を行います。1時間で10~15%回復します。

充電を途中で中止する場合は、必ず停止ボタンを押してから電源プラグ、充電プラグの順に抜いて下さい。

 

 

長期保管時の充電方法について

保管前に均等充電を行います。
保管期間は15~30に日ごとに1回、均等充電を行うようにしましょう。

寒冷時の連休明けの充電について

寒冷時の連休明けにはバッテリの保温を目的として、自動的に充電を行う場合があります。
この時は、充電経過表示ランプが一番上まで点灯し、自動充電ランプ(緑)が点滅しています。充電は完了していますので、必ず停止ボタンを押してから充電プラグと電源プラグを抜いて下さい。

充電終了後の処理

  • 1
    電源停止ボタンを切ります。
  • 2
    電源スイッチをOFFにします。
  • 3
    電源プラグを抜きます。
  • 4
    車体側コンセントから充電プラグを抜きます。
  • 5
    充電ケーブルを所定の場所に保管します。
  • 6
    バッテリーカバーを閉めてボンネットキャッチをロックします。

バッテリー充電の際の注意点

  • 1
    充電場所は雨などがかからない場所で、風通しの良い場所で行って下さい。
  • 2
    トランスなどの発熱体やスパークを発生するものの近くで充電をおこなわないようにして下さい。
  • 3
    使用前にプラグ、ケーブル、ターミナルに損傷やゆがみがないかを点検して下さい。
  • 4
    電源のかしめ部分が痛んでいる時や、端子と一体化された電線の付け根が腐食している場合は使用しないようにして下さい。
  • 5
    補水には必ず蒸留水または精製水を使用して下さい。

相談できる場所・業種

まずは購入先のフォークリフト販売店にご相談下さい。通常、所在地や連絡先は保証書の裏面に記載されています。

保証期間が過ぎてしまっている場合は、フォークリフト専門会社でしたら必ず資格を有する整備士が在籍しておりますので、点検に関することはプロに相談するのがベストです。詳しくはこちら>>

また定期自主検査(年次点検)に関しては、厚生労働省令で定められる資格を有する労働者又は厚生労働大臣もしくは都道府県労働局長の登録を受けた検査業者しか実施できないことになっています。
詳しくはこちら>>

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